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「天と地」レポート 刀剣研究家 髙山雪山氏 講話

イベント報告 2023年05月03日

2023年4月30日、展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」が開催中の賓日館の大広間で、刀剣研究家の髙山雪山氏に講話「日本刀とは」をしていただきました。

【来場者の感想】

●柏木白光先生が熱田神宮での気魄の籠った「剣」文字を書かれたご縁で、4年前に刀剣づくりの行事を見せていただき、大きな感動をもらい、今回の髙山雪山先生の講演をお聴きする機会に恵まれました。

ご講演では、聴講の私たちに「刀を見て恐ろしいですか? リンとしたものを感じますか? 美しいものと捉えられますか?」との問いかけでした。

確かに武器として作られたものですから、日本人の生き方を糺すことが目的であるならば、「恐れ 筋目 美しさ」が大切だと気付きます。日本刀の定義として「機能 精神 美」との三要素決められたことが納得のいくものでした。

前日に、賓日館庭で刀作りの工程を拝見して、日本人が神代から日本刀に込めて来た思いや、白光先生の書に込めた「剣」の気魄の意味などを感じることが出来ました。

次世代の人たちにぜひ日本刀の素晴らしさを伝えて欲しいと仰ったことを大切に心に刻みました。(三重県伊勢市 中山みどりさん)

●博物館や宝物館で日本刀を見る機会はこれまでにもあり、テレビ番組での映像でもたびたび目にしてきましたが、その美しさだけは分かったつもりでいました。

それが、今回の髙山雪山先生のお話で、日本刀には高い精神性が宿っていることを知り、これまでの自分の理解が、いかに表層的であったかを思い知ることになりました。

日本刀を鍛錬し、磨く行為は、取りも直さず己の心と真正面から向き合い、その心を鍛錬し磨く作業に他ならないと感得した次第です。それがゆえに、日本刀には「剣徳」があり、神器となり得たのでしょう。

いわゆる「日本刀マニア」やガイドブックなどからの表層的知識からではなく、日本刀についての本物の見聞を得られた今回の髙山先生の高話は、単に日本刀の知識に留まらず、人工物でも作り手が生命力を吹き込んだ物には高い精神性が宿ることを教えられ、物を見る目を養う上で、これからの自分の大きな財産になったと感じ、感謝しております。(NPO法人二見浦・賓日館の会 奥野雅則さん)

展覧会「天と地」への感想をいただきました

イベント報告 2023年05月01日

連日、多くの方々が展覧会「天と地」を訪れるとともに、とても嬉しい感想を寄せていただいています。その中から、ある方のコメントを紹介させていただきます。

伊勢の旅 お父様の【道】

伊勢より帰京し、両親と改めて、先生の動画と写真集を見直しています。

「道」というお言葉を頂き、父の歩んできた道が、これからも続くという勢いのある書の生命力を感じたと申しております!先生のお力の生命力を、目の当たりにしました!!!

先生の賓日館展示会が開催されるとお聞きして、真っ先に父を想いました。

父は祖父から続く歯科医として、地域で親しまれており、真面目一筋で純粋に地域医療に励んできて、10年前に何か認められて叙勲をいただき、当時の天皇陛下と美智子皇后陛下に拝謁し、娘としては尊敬してやまない父でした。

86才を迎え、健康だった父が急に元気がなくなり、杖をつきびっこを引き、弱まる姿に、兄弟姉妹4人が、元気を喪失していた父を「何とか力づけたいね」と、ずっと模索し、話をしていたのです。

賓日館で、父は、白光先生の展示会で、先生の映像を見て、嬉しそうな表情で私に話しをしてくれました。そして、何よりも今回の旅でお会いできなかったはずの先生と偶然にも遭遇できて、杖に頼らず足早に先生の元に歩んだ父の姿!

以前のように元気になるはず! 姉妹揃って、先生のお力に感謝です!

気持ちの持ちようで、杖に頼らないで歩けるんだ!と。わたし達も認識しましたし、これからも足が治って、元気でいてくれる父がいると思えた!そんなすごい旅でした!

先生の凄さを目の当たりにできたこと、父が嬉しそうでした!

「天と地」レポート 熊野筆一休園 久保田哲暁会長 講話

イベント報告 2023年04月26日

2023年4月23日、展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」が開催中の賓日館の大広間で、熊野筆一休園の久保田哲暁会長に講話「筆のこといろいろ」をしていただきました。

【来場者の感想】

●随分前に筆を作る様子をテレビで見て、どの職人仕事でもそうなのだろうが、綿密な熟練の技で根気良く仕上げていくのを見た事が強く残っているくらいで、筆のことを何も知らないので教わる前に概論を聴けて良かったと思います。「筆愛」を感じるお話ぶりが素敵でした。

筆の値段当てクイズで、見当も付かないので友人のゆかちゃんが「8千円くらいするのもあるよ」と言っていたのでキリ良く2万と1万に。当たってびっくりしました。無知だから無欲だったからでしょうか。

段位以上の方が使用する筆という事はそこまでやれ、という天の声かな?でも、段になる前に書いて見たくなって使ってしまいそう。などなど思って最後は書を始めようとした志を多としてご褒美いただいたってことに致しました。(三重県多気町 花井歌珠美さん)

●作品を見ながら熱く感じさせていただきました。(動と静)私は今仮名をやっていますが、作品の流れるような線とリズムにドキドキしました。

賓日館も初めてでした。建物の時代と造りに温かさを感じました。

一休園筆のお話も、とても楽しく勉強になりました。

改めて作品をしっかり自分の目で見る事の大切さを感じました。ありがとう御座います(東京都 相田眞由美さん)

●賓日館の展覧会に行って来ました。

宇宙創造のサムシンググレイト、この星を造る地水火風の力、その力を神仏と捉え、深い畏敬の念を胸に湛え、全身全霊をその筆先に込め、時に剣の如く、時に和毛の如く、現地に赴き、その場の気に自らを同化させ、己の血を筆先から滴らせて揮毫した祈書と呼べる作品の数々。

私は、この師の作品に初めて触れた時、熱いものが腹から湧き上がるものを感じた時の想いを、再びこの賓日館の展覧会で思い出しました。

「幸」の字の脇に書かれた「皆に幸あれ」の言葉に万物に寄せる深い慈しみと、平和を願う愛の心を感じた「天と地」展覧会でした。((株)ナファ生活研究所、(一社)空飛ぶ竹ガーゼ社 代表 相田雅彦さん)

「天と地」レポート 那智山青岸渡寺 高木亮英住職 講話

イベント報告 2023年04月25日

2023年4月22日、展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」が開催中の賓日館の大広間で、那智山青岸渡寺の高木亮英住職に講話「熊野信仰と修験道」をしていただきました。

講話に先立ち、語り部の西浦康代さんによる「熊野曼荼羅絵解き」が行われるとともに、高木住職の講話の前後には修験道グループ「熊野修験」の山伏8名による法螺貝演奏の儀式が行われました。

【来場者の感想】

●山伏装束の高木大先達と修験の方々に続く、白い作務衣の白光さん…。大峯奥駈道での景が、今ありありと浮かびます。大自然の中で擬死再生し、得た霊験を人々に施す熊野修験。白光さんの作品と対峙すると、大いなるものに抱かれるような気持になるのは、白光さんの書巡礼が、熊野修験に他ならないからだと分かりました。白光さんのように私も、菩薩様のお顔で生きることを目指したいです。(三重県伊勢市 久世伸子さん)

●人への思いやり、優しさそして慈しむ心を大切にしてきた日本人。

その信仰の原点を教えていただきました。

感謝です。ありがとうございます。(三重県伊勢市 山本眞生さん)

●紀伊半島を中心とした神社を巡り、神社と自然からなるその瞬間のパワーを体感しながら、書、詩、絵を自由自在に表現されていて、しかも100点もの作品が伊勢市二見浦の国宝、賓日館に展示されていました。エネルギッシュさと繊細さ、そしてただただ、圧巻。すごい!です!

余韻に浸りながら、那智山青岸渡寺高木亮英住職による講演。熊野信仰は、あらゆる宗教を融合したこと、性差や身分もなく寛容だったこと、そして熊野まで参拝できない人のために全国に熊野神社を作ったことなどなど興味深いお話と、そして天下泰平、平和、慈愛、祈りについて気付かされる不思議な時間でした。熊野人であることを誇りに思えました。(三重県鈴鹿市 大崎志保さん)

●賓日館で開催されている『天と地』の展示会に夫婦で伺いました。

明治20年に建設された皇室の宿泊施設は、細部に渡り日本の伝統建築手法で建てられており、品格の高さを感じられる素晴らしい場所でした。その施設全てを使用し、89ヶ所の聖地での作品が、其々のテーマごとに様々な言語文字で書かれた作品が展示されていました。墨絵や仏様の絵などに描かれた書や詩には、その地の力が込められた祈りの思いが感じられ、全てに圧倒されました。

那智山青岸渡寺 高木亮英住職様の『熊野信仰と修験道』の講和で、「優しさ」「思いやり」「慈しみ」を忘れずに大事にする事の教えも頂けました。

全てが経験した事の無い貴重な時間でした。(東京都 辛島高明さん、由利子さん)

●賓日館を訪れました。まず映像で書の巡礼をされている様子や作品を拝見し、その後、館内に展示されている生の作品を目にし、引き込まれるというか、圧倒されました。エネルギッシュな、深遠な心は凡人の私には計り知れないことです。

字が下手で、筆を持つことの苦手な私ですが先生の書はまるで絵をみているように見惚れ、時間を忘れるくらい、とても楽しい充実感のある時間でした。先生の書の巡礼への思い、願いなど色々勝手に想像していますが、私の思考に及ばないところにあると思いますが、本当に魅力的な白光先生でした。

この一日は一期一会といいますか、素晴らしいひとときとなりました。(熊野切目王子神社一行代表 高尾光子さん)

「天と地」レポート 皇風煎茶禮式 杉山悟雲 煎茶の会

イベント報告 2023年04月19日

2023年4月16日、展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」が開催中の賓日館で「皇風煎茶禮式 杉山悟雲 煎茶の会」が開かれました。

【杉山悟雲氏の感想】

お茶会と聞くと、お抹茶というイメージが定着しておりますが、急須に茶葉を入れるお煎茶のお茶会を開催させて頂きました。賓日館という由緒ある場所で多くのお客様にお煎茶を味わって頂けたことを感謝致します。

皆さんには三重県四日市市水沢町産のお茶を味わって頂きました。一煎目は甘く、お菓子を食べた後の二煎目は少しの渋みが出るよう心掛け、煎れさせて頂きました。皆さんから、「美味しい美味しい」「初めて飲んだ味だ」などの感想も頂き、亭主として喜んでおります。

【参加者の感想】

お抹茶の席は経験がありましたが、お煎茶のお茶会は初めてで、使う道具やお手前、炉を切らないことなど、杉山席主からお話を伺いながら、お煎茶の作法、一席目と二席目の味の違いに驚きと、和やかなひとときを過ごすことができました。

お庭の景色も緑が美しく、お茶の香りとしっかり旨みを引き出された煎茶の美味しさに、爽やかな季節の訪れを感じたお茶席でした。(三重県伊勢市 伊藤潤子さん)


 

「天と地」レポート 丹生川上神社下社の皆見元久宮司 講話

イベント報告 2023年04月18日

2023年4月15日、展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」が開催中の賓日館の大広間で、丹生川上神社下社の皆見元久宮司に講話「日本最古の水の神が今に伝えること」をしていただきました。

【来場者の感想】

●普通では知ることができない神社に関わる皆様のご苦労話や悲喜こもごものやりとりのお話などが聞けて、とても勉強になりました。

また、「言挙げせず」といった昔は普通に感じられていた伝統的な日本の考えが、現在の日本ではだいぶ薄れてしまっていることにも言及いただき、これからの時代を考えさせられる機会でもありました。皆見宮司のお人柄も丹生川上神社の魅力に感じられ、また現地でもお話を伺いたい気持ちになりました。

今回、白光先生の作品の実物を見せていただくのは初めてだったのですが、賓日館の大広間、エネルギー溢れる作品に囲まれ圧倒されました。大胆に荒々しい作品から繊細なタッチのものまで、様々な作品が展示されていましたが、どれもコンセプトが綿密に考えられていることがわかり、作品になるまでの経過も大変だったのではと想像させられました。

先生が天と地の完成にかけられた12年に感謝です。(兵庫県神戸市 公務員 永井達也さん、永井由佳さん)

●4月15日早朝から龍神様に歓迎される氣持ちの良い雨

伊勢の賓日館で書道家の白光先生の書道展「天と地」を観に行きました。先生の十二年にも及ぶ魂の書の集大成!圧巻、魂が磨かれ神様が側でいるかの様な空氣感でした。

昼から奈良の吉野にある丹生川上神社下社の皆見宮司の講話があり、話を聞いていて日本人の持ち合わせる精神性「言挙げしない」と言う魂が蘇る様な氣付きがあり素晴らしい氣音間(けねま)を頂きました(大阪府 (株)ナオキオーガナイズオフィス 吉田尚起さん)

●展示会では、魂のこもった作品に感動いたしました。実際に作品を描いているお写真まで一緒に展示頂いていたので、神気を感じながら作品を体感することができました。素敵な体験をさせて頂きありがとうございました。

皆見宮司様のお話は、日本人にとって何が大切かを教えて頂き、ありのまま進むべき方向に進むんだと思わせて頂けるとても楽しいお話しでした。(兵庫県篠山市 (株)LifeJapan 土井親弘さん)

●白光先生の書、初めて拝見しました。本当に力強くて、書が生きてて今にも動き出しそうな感じがしました。力強い中にも優しさや愛があふれてて、これまで生きてきた先人の方々の想いや、人間の感情の揺れ動く様や、神々と共に生きて来た様が書かれてるようで、書に命を感じました。書かれてた言葉も心に響きました。

皆見宮司の2時間ノンストップのお話は驚愕でした。言挙げせずについて、あの後も主人と色々話しました。神社も色々と事情があるのだなあとよくわかりました。逆に何か人間っぽさを感じて親近感が湧き、気軽に神社に行けそうな気持ちになりました。(大阪府泉佐野市 自営業 北尾信さん、北尾雅子さん)

●「日本最古の水の神が今に伝えること」というタイトルになぜか強く惹かれ、東京から参加させていただきました。皆見宮司さまの人生から生まれた神道論を拝聴していて感銘を受けました。いつも丹生川上の水は清らかな流れなんだろうと想像しました。

白光先生が「丹生のお水を使うと墨の色味が格別」というお話をされていたのも、理解できます。そして先生の作品、一点一点が水の流れを伝えているように感じました。

宮司さまのお話の中で何度か出てきた「言挙げせず」という言葉が心に響き、きっと古代の日本人は多くを語らずとも見る人を魅了する美しい物に触れて来たのだと今回、体験させて頂きました。そして私も日本の伝統文化や先人たちの知恵を伝えてゆく1人になりたいと強く感じました。(東京都 井口理惠さん)

●柏木白光先生の書:ビデオを見せて頂き、神聖な神社で氣(魂)の入った、書を書かれているのを見て、凄く感動して、展示品の作品を生で観た時は、もう、引きつけられて無心で眼を凝らして、何と今まで、書を観た中でこんなに感動をしたのは初めてでした。

皆見宮司の講師講演:宮司職の内容を初めて知り、神社の転勤で大変なお仕事をされておられ!皆見宮司のお人柄が素直で、人として在るべき精神を強く感じ、丹生川上神社下社宮司職に就かれて、遺すべき神社を護る為に素晴らしい宮司様で人生の勉強をさせて頂き、是非参拝に伺いたく、感動いたしました。(山梨県小淵沢 辻悦子さん)

「天と地」レポート 熊野速玉大社の上野顯宮司講話

イベント報告 2023年04月17日

2023年4月8日、展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」の開幕日、賓日館の大広間で、熊野速玉大社の上野顯宮司に講話「未来へ繋ぐ日本の祈り」をしていただきました。

【来場者の感想】

●「日本人の中に神事あり」と強く感じたのが、熊野速玉大社の上野顯宮司のお話でした。約1700人の白装束の男衆がたいまつを手に538段の石段を駆け下りる勇壮さで知られる火祭り「お塔祭り」の話から、しきたりを通じて祈りの原点を知り、人は育てられてゆくことを強く感じました。

正式参拝には、正装で参るものという観念があったが、熊野参りには「濡れ藁履(わらぐつ)の入堂」という言葉があり、祈る心のある方はどんな服装であっても、神の身前で祈ることが許されることを聞き心が震えて、神は自然の中にある尊い存在であり、厳しさと優しさが共存していることや、神に対して「これでよろしいでしょうか」と畏むことが大切なことであることを教えていただきました。(公益財団法人修養団 伊勢青少年研修センター所長 武田数宏さん)

●4月8日(土)午後、賓日館で熊野速玉大社の上野宮司の講話がありました。賓日館に講話のために宮司がおいでになることがわかってからこの日を心待ちにしていました。

御神木の梛(ナギ)の木を、沖縄が本土に復帰した年に平和を祈念して沖縄に植樹なさったり、地球の平和のためにメッセージステッカーをおつくりになったり、上野宮司は地元の熊野だけでなく、日本、さらに地球の平和を願って活動なさっていることを知り感銘を受けました。(三重県伊勢市 医師・ヨガ講師 水澤有香さん)

展覧会『天と地』開催中の賓日館で公開書道教室

イベント報告,書道教室 2023年04月13日

2023年4月9日、柏木白光の展覧会『天と地 熊野をめぐる書巡礼』を開催中の賓日館の大広間で公開書道教室が開催されました。紫鳳書道会伊勢教室の生徒の方々に加えて、一般の方々も参加。伊勢教室の生徒でジャズピアニストの小堀清登さんの演奏を鑑賞したのち、大作の数々が展示された120畳の広い空間で、それぞれのテーマで思い思いに書を学びました。

【参加者のみなさんの感想】

●素敵な場所で貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。【和】の字にこんなに向き合ったことはありませんでしたが、無心で集中した時間は私にとって貴重で充実した時間でした。大人になってから何かに興味を持ち、学び、習うことはとても良いことだと改めて実感しました。そして、生徒さん達のお人柄にも感銘を受けました。(渡邉えり子さん、名古屋から一般参加)

●明治時代に建立された皇室の方が宿泊される由緒ある場所で、心を込めて大切な思いを書に表現させていただきました!初の隷書作品 私が自分の仕事の中でお届けしたい思いを【心体魂】この文字に込めて 作品を作り上げました!あの空間で書いた(書)そこに、エールのようなものを感じとりました。(内藤衣里子さん、伊勢書道会員)

●白光先生 今日はありがとうございました。5年前の賓日館での「海と山と空と」の展覧会では作品集に「道」という字を書いて頂きました。あれから、頭から心を意識して患者さんと向き合ったり、主宰している瞑想会では、この1年ほどは、ハートフルネスを意識した瞑想を誘導させて頂いています。心の庭の奥に魂の大元があるイメージです。本日書いて頂きました、(心)こころ、書いて頂きました書を見た時、エネルギーの統合と循環、開放を感じました。こだわりからの解放、すべては上手くいっているといった感覚でしょうか。(西口裕さん、医師)

●明治時代に日本建築の技術を集め建てた建物の大広間。そして白光先生の作品の中で演奏でき、とても幸せでした。館が音に共鳴していつもと違う世界でピアノを弾いているような感覚を覚えました。機会を与えて下さった賓日館さん。聴いて下さった皆様、本当にありがとうございました。(小堀清登さん、伊勢書道会員・ジャズピアニスト)

工場の安全を祈願し、講話と揮毫を行う

国内有数の商社として鉄鋼や食品、石油など幅広い分野を手がける阪和興業。その鉄鋼加工会社、阪和スチールサービスの工場が滋賀県甲賀市にあります。

同工場は無事故を2,000日継続しており、さらなる安全祈願を込めて、2020年12月4日、柏木白光による講話と揮毫が行われました。

会場は同社の本社工場。鉄鋼の加工品が積まれる工場内で、全職員が参加して講話を実施しました。会場には、代表作である「アート和」なども展示。工場らしくフォークリフトを活用した展示はかつてない光景でした。

講話終了後、木目が美しい銘木板に「安全祈願 よろこびあふれる滋賀」を揮毫しました。揮毫した看板は今後、工場内に設置される予定です。

なお、この様子は、「鉄鋼新聞」「産業新聞」といった専門新聞でも取り上げられました。

【阪和スチールサービス 佐久間勝社長からのメッセージ】

「阪和スチールサービス株式会社(阪和興業グループ:滋賀県甲賀市)は『コイルセンター』と呼ばれる鉄鋼の流通加工業で、同業種は日本に100社程ですが、その製品は自動車や家電製品、住宅部材等に幅広く使われています。

2020年12月2日、私共は連続無災害2000日(休業災害無し2000日)を達成することが出来ました。この日を節目と刻みたいと思案する中、白光先生とご縁を頂戴することが出来ましたことは、心からの感謝に堪えません。

機械やフォークリフトが並ぶ工場の中という、書芸術のイメージとは異次元な空間において、「和の心」の講演の後、安全祈願とコロナ退散を願い頂きながら、阪和スチールサービスの安全スローガンである『喜びあふれる滋賀』と揮毫頂きました。このご厚情にお応えするため、社員一同、“更なる安全な職場を目指していきたい”と決意を新たに致しました。」

【編集部のちょっと一言】
この工場の隣にはなんと、「柏木神社」があったのです。忍びの里において「甲賀衆結束の鎮守の社」と位置付けられていた由緒ある神社。不思議なご縁に、自然と熱の込もった講話と揮毫となりました。

2020年「防災グッズ展」会場設置の大凧に揮毫

イベント報告 2020年10月24日

2020年10月7日(水)から9日(金)の3日間、東京ビッグサイトで「2020年防災グッズ展」が実施されました。柏木白光は同展を主催する(一社)災害防止研究所の理事を務めており、会場に設置された大凧に揮毫を行いました。

 東京ビッグサイトの大会場のどこからでも見える高い位置に防災グッズ展の案内を掲示し、より多くの方々に訪れてもらいたいという狙いで設置された大凧。赤い色と勘亭流の力強い筆文字で来場者の興味を引き、コロナ禍でも力強く情報発信を行う研究所の姿勢を感じていただけたのではないでしょうか。

災害防止研究所代表理事の吉田明生氏から下記のコメントをいただきました。

「凧揚げは、子どもの成長と健康を願う、立春の頃青空を見上げるのは健康に良いなどという、幸福祈願、健康祈願の意味をもった正月遊びでした。
 コロナ禍のなかでの防災グッズ展の開催となりましたが、健康を維持するのは防災の重要な課題の一つ。遊び心を持って、『楽しく、日常生活のなかに防災を普及する』のは、災害防止研究所の活動の大きな狙いです」