映像の塔が立ち並ぶ和歌山ブースの中央ステージで作品展が実現
現在開催中の「大阪・関西万博」の関西パビリオン・和歌山ゾーンにて、7月6日(日)~19日(土)の2週間、柏木白光の「熊野古道」「高野山」の作品展示が行われます。
和歌山ブースのテーマは「和歌山百景 霊性の大地」。中央ステージでは、「“上質”のつまった和歌山」をコンセプトに、多様なパフォーマンスや伝統的な祭り・工芸作品などの展示が行われます。
7月6日(日)から19日(土)は「世界遺産ウィーク」。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を紹介を通じて、日本の文化と深い精神性を伝えます。
そのメインとして、熊野古道をテーマとした作品群「天と地」より、熊野古道と高野山の代表作品が特別展示されます。
総合ディレクターを務めるのは、世界的に活躍するデザイナーの吉本英樹氏(Tangent代表、東京大学特任准教授)です。
13年間に及ぶ熊野古道の書巡礼から生まれてきた代表作が、万博という舞台で世界の人々と出会います。
【開催概要】世界遺産ウィーク特別展示 柏木白光「天と地」
会場 大阪・関西万博 関西パビリオン・和歌山ブース
会期①:2025年7月6日(日)~12日(土)熊野古道シリーズ
会期②:2025年7月13日(日)~19日(土)高野山シリーズ
開場:9:15~21:00
和歌山ゾーン 展示内容の紹介
関西パビリオン
万博のチケット情報はこちら
関西パビリオンの入場情報はこちら
【主な出品作品】
[熊野古道シリーズ]
『蘇りの聖地 』(制作地:熊野那智大社 )
『翔夢 』(制作地:熊野本宮大社 )
[高野山シリーズ]
『阿字観』(制作地:根来寺)
『書者散成』(制作地:高野山・大伽藍堂、高野山開創1200年記念大伽藍金堂にて揮毫)
春の訪れです。桜に誘われ、キリンたちが野に山に出かけます。思い思いの装いで。
犬にキリン、鶴たちも旅に出かけます。向かう先は神々が棲む山々。
遠つの世の 蟻の詣でを 偲び行く 熊野古道は 若葉の盛り(熊野古道中辺路街道に建つ日比野友子の歌碑より 白光書)
桜から新緑へと移ろう季節。また、新たな旅が始まります。
2月2日は「節分(せつぶん)」です。辞書を引いてみると。。。
① 季節の変わり目。立春・立夏・立秋・立冬の称。せちぶん。② 特に立春の前日の称。この日鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の小枝に刺して戸口にさし,炒り豆をまいて悪疫退散,招福の行事を行う風習がある。冬から春への境として物忌みに籠ったのが本来の行事。
この世から悪疫がなくなることを祈りながら、みんなで、豆を撒きましょう。
おにはそと ふくはうち
ぱらっ ぱらっ ぱらっ ぱらっ
まめのおと
おには こっそり にげていく
おにはそと ふくはうち
ぱらっ ぱらっ ぱらっ ぱらっ
まめのおと
はやく おはいり ふくのかみ
高千穂神社でも、たくさん御供物をあげて、神楽を奉納。招福円満!悪疫退散!
みなさまの春が富みますように。
巳年、蛇の年が始まります。
「蛇」はヘビが土の中で冬眠から覚める様子を描いた文字。「新たな始まり」「再生」を意味します。
いろとりどりの蛇の子どもたち。
眼差しの先には・・・。
書き初めをする先生。今年も共に学びましょう。
大切なのは「伝えたい気持ち」。どんどん脱皮して、前へ前へと挑戦する1年に!
12月。まちはクリスマス気分です。
どこからともなく、鈴の音色が聴こえてきます。
クリスマスの夜は、家族との団らんと美味しい食事を楽しむ大切なひととき。
お楽しみはプレゼント。サンタさんはきっとやって来る。もちろん、トナカイさんと一緒に!
聖なる心が舞い降りる夜。世界の子どもたちに穏やかな時間が訪れますように。Merry Christmas!
(画:柏木史帆、書:柏木白光)
2024年10月18日、作品「龍翔鳳舞」を展覧会「天と地」を開催している和歌山県田辺市に寄贈させていただきました。当日は、田辺市本庁舎にて真砂充敏市長に作品が手渡されました。
本作品は、熊野本宮大社の大斎原にて2024年初夏に揮毫しました。
寄贈の様子を、毎日新聞、紀伊民報に取材をしていただきました。
展覧会初日に「天と地」を観覧された増野華奈子さんに感想のレポートを寄せていただきました。
書家・柏木白光先生の展示会『天と地』にうかがいました。
会場は、熊野本宮の目の前にある熊野本宮館でした。東京から向かったので、前夜は渡瀬温泉の宿に泊まりました。空から降った雨が霧となって立ち昇り、山裾をのぼって雲となり、再び空に還っていく様子を眺めながら、天と地が近くにあってまるで神話の中にいるかのような場所だと感じました。
翌朝早くに会場に足を踏み入れると、熊野の大気を集め、墨で紙上に再現したかのような作品群が展示された空間が広がっていました。また、古来、多くの人々が熊野を訪れ、和歌や俳句や詩で表現しようとした、その想いや心までが、さまざまな書体を自在に駆使することで、瑞々しく表現されているのが印象的でした。
目には見えない流動的なものが書として形を持ち、見る人の心に直に伝わっていく――。そういう圧倒的な説得力を宿す作品群でした。
初日のオープニングセレモニーでは、修験道による開闢法要が執り行われ、会場全体が神聖な雰囲気で満たされました。また、熊野古道を訪れた外国からのお客さんも大勢来場し、真剣な眼差しで作品に見入っていました。
書を中心に、熊野の大気が会場へ、いにしえの想いが令和へ、そして日本から海外へと、目には見えないものが動的に行き交っているように感じました。
増野華奈子
2024年10月5日、「書家 柏木白光作品展『天と地』 熊野古道をめぐる書巡礼」が世界遺産 熊野本宮館(和歌山県田辺市)にて開幕しました。
オープニングセレモーでは、主催である熊野本宮観光協会の名渕敬会長によるご挨拶に続き、真砂充敏田辺市長、九鬼家隆熊野本宮大社宮司からお言葉をいただきました。
ご挨拶をいただいた三氏に加え、熊野那智大社の男成洋三宮司、国際熊野学会の山本殖生代表委員、柏木白光も加わり、テープカットが挙行されました。
画像をクリックすると動画が再生されます
テープカットに続き、正大先達・高木亮英大導師 ならびに 那智山青岸渡寺 熊野修験山伏による開闢(かいびゃく)法要が行われました。
セレモニーを終え、展覧会「天と地」は無事、開幕いたしました。ぜひ、会場へ足をお運びください。