「天と地」伊勢~熊野へ書巡礼 【展覧会報告②熊野会場】
5月2日から17日にかけて、三重県の伊勢市と和歌山県の熊野で開催された展覧会『「天と地」伊勢~熊野へ書巡礼』の様子をご紹介します。今回は熊野会場です。
【熊野会場】
日程:平成27年5月9日(土)~5月17日(日)の9日間
会場:世界遺産熊野本宮館 展示会場
まず、展覧会初日の前日である5月8日(金)の夕方、熊野本宮大社本殿前で揮毫奉納が行われ、「翔夢」と揮毫された2作品が制作されました。
5月9日(土)は9時からはオープニングセレモニーがスタート。奥熊野太鼓の演奏で始まり、柏木白光の挨拶の後、真砂充敏田辺市長によるご祝辞をいただきました。
テープカットは、真砂充敏田辺市長、泉正徳和歌山県議会議員、熊野本宮大社・九鬼家隆宮司、熊野那智大社・朝日芳英宮司、熊野速玉大社・上野顯宮司、金峯山寺・五條良知執行長の6氏と柏木白光先生によって執り行われました。
そして那智山青岸渡寺・高木亮英副住職を代表とする山伏のみなさまが、法螺貝吹奏と読経で、会場を一周しながら場内を清めました。開場後、柏木白光による作品解説が行われました。
今回の展示では、伊勢展では展示されなかった高さ5メートルの大型作品「飛翔」の掛け軸が会場内のホールに展示されました。
会期中は、熊野巡礼のツアー客や地元の方々など数多くの鑑賞客が来場。個人旅行で熊野を訪れた方は、長い時間をかけて作品を鑑賞していました。
欧州を中心とする外国人の方々も非常に多く来場。熱心に作品を鑑賞し、質問するなど、日本文化への関心の高さがうかがえました。
会場入口に設置されたモニターでは制作風景の映像を上映。この映像をじっくり見てから作品を鑑賞し始める方が数多くいました。