「天と地」レポート 熊野速玉大社の上野顯宮司講話
2023年4月8日、展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」の開幕日、賓日館の大広間で、熊野速玉大社の上野顯宮司に講話「未来へ繋ぐ日本の祈り」をしていただきました。
【来場者の感想】
●「日本人の中に神事あり」と強く感じたのが、熊野速玉大社の上野顯宮司のお話でした。約1700人の白装束の男衆がたいまつを手に538段の石段を駆け下りる勇壮さで知られる火祭り「お塔祭り」の話から、しきたりを通じて祈りの原点を知り、人は育てられてゆくことを強く感じました。
正式参拝には、正装で参るものという観念があったが、熊野参りには「濡れ藁履(わらぐつ)の入堂」という言葉があり、祈る心のある方はどんな服装であっても、神の身前で祈ることが許されることを聞き心が震えて、神は自然の中にある尊い存在であり、厳しさと優しさが共存していることや、神に対して「これでよろしいでしょうか」と畏むことが大切なことであることを教えていただきました。(公益財団法人修養団 伊勢青少年研修センター所長 武田数宏さん)
●4月8日(土)午後、賓日館で熊野速玉大社の上野宮司の講話がありました。賓日館に講話のために宮司がおいでになることがわかってからこの日を心待ちにしていました。
御神木の梛(ナギ)の木を、沖縄が本土に復帰した年に平和を祈念して沖縄に植樹なさったり、地球の平和のためにメッセージステッカーをおつくりになったり、上野宮司は地元の熊野だけでなく、日本、さらに地球の平和を願って活動なさっていることを知り感銘を受けました。(三重県伊勢市 医師・ヨガ講師 水澤有香さん)