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天と地 寄稿「私の巡礼マニュアル」

イベント報告 2023年05月05日

柏木白光展覧会「天と地 熊野をめぐる書巡礼」も5月7日(日)までの開催となります。広い展覧会会場をいかにして鑑賞するかの「マニュアル」をお寄せいただきましたのでご紹介します。

「柏木白光展「天と地」私の巡礼マニュアル 」

伊勢湾を渡り松林を抜けた風を背に感じながら 身を清められた思いで賓日館の前に立つと「光」の字が私を迎え入れてくれます。書家 柏木白光展「天と地」の会場です。

先ず制作風景の動画を見た後、その横の「伊勢の道」の間へと進みます。賓日館は元々は皇室の別荘のため、大小さまざまな部屋があり、そこに溶け込むように作品が展示されています。

「伊勢の道」から廊下を渡り「浪速の道」「まほろぼの道」「比叡山」「高野山」へと祈りの巡礼が続きます。

階段を上がり大広間(120畳)の「和 の心」へ。三体の仏像が置かれ、世界平和を願う祈りの世界が現れます。

最後に廊下を渡り、ようよう「能野」へ。そこには、雄大な 空・山・海・滝・淡があり「よみがえりの地」があります。

伊勢から初まり 各々の神や仏に導かれ 辿りついたその地には、母の思いが添えられ、神仏への祈は母の願いと気ずかされます。

入ロの所で作品集が販売されています。その本を見開きながら書巡礼(作品を見進める)をされることをお勧めします。その場の感動と発見を共に持ち帰ることが、出来るように思うからです。(三重県志摩市 昼田実郞さん)