ニュース

大阪・関西万博にて、7月6日(日)からの2週間、柏木白光の「熊野古道」「高野山」作品が特別展示

イベント情報,作品展示 2025年06月18日
映像の塔が立ち並ぶ和歌山ブースの中央ステージで作品展が実現

現在開催中の「大阪・関西万博」の関西パビリオン・和歌山ゾーンにて、7月6日(日)~19日(土)の2週間、柏木白光の「熊野古道」「高野山」の作品展示が行われます。

和歌山ブースのテーマは「和歌山百景 霊性の大地」。中央ステージでは、「“上質”のつまった和歌山」をコンセプトに、多様なパフォーマンスや伝統的な祭り・工芸作品などの展示が行われます。

7月6日(日)から19日(土)は「世界遺産ウィーク」。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を紹介を通じて、日本の文化と深い精神性を伝えます。

そのメインとして、熊野古道をテーマとした作品群「天と地」より、熊野古道と高野山の代表作品が特別展示されます。

総合ディレクターを務めるのは、世界的に活躍するデザイナーの吉本英樹氏(Tangent代表、東京大学特任准教授)です。

13年間に及ぶ熊野古道の書巡礼から生まれてきた代表作が、万博という舞台で世界の人々と出会います。

【開催概要】世界遺産ウィーク特別展示 柏木白光「天と地」

会場 大阪・関西万博 関西パビリオン・和歌山ブース

会期①:2025年7月6日(日)~12日(土)熊野古道シリーズ 

会期②:2025年7月13日(日)~19日(土)高野山シリーズ 

開場:9:15~21:00

和歌山ゾーン 展示内容の紹介

関西パビリオン

万博のチケット情報はこちら

関西パビリオンの入場情報はこちら

【主な出品作品】

[熊野古道シリーズ]

『蘇りの聖地 』(制作地:熊野那智大社 )
『翔夢 』(制作地:熊野本宮大社 )

[高野山シリーズ]

『阿字観』(制作地:根来寺)
『書者散成』(制作地:高野山・大伽藍堂、高野山開創1200年記念大伽藍金堂にて揮毫)

白光詩季折々 4月 旅、ふたたび

白光詩季折々 2025年04月01日

春の訪れです。桜に誘われ、キリンたちが野に山に出かけます。思い思いの装いで。

犬にキリン、鶴たちも旅に出かけます。向かう先は神々が棲む山々。

遠つの世の 蟻の詣でを 偲び行く 熊野古道は 若葉の盛り(熊野古道中辺路街道に建つ日比野友子の歌碑より 白光書)

桜から新緑へと移ろう季節。また、新たな旅が始まります。

白光詩季折々 2月 「早く お入り 福の神」

白光詩季折々 2025年02月01日

2月2日は「節分(せつぶん)」です。辞書を引いてみると。。。

 季節の変わり目。立春・立夏・立秋・立冬の称。せちぶん。 特に立春の前日の称。この日鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の小枝に刺して戸口にさし,炒り豆をまいて悪疫退散,招福の行事を行う風習がある。冬から春への境として物忌みに籠ったのが本来の行事。

この世から悪疫がなくなることを祈りながら、みんなで、豆を撒きましょう。

おにはそと ふくはうち
ぱらっ ぱらっ ぱらっ ぱらっ
まめのおと
おには こっそり にげていく

おにはそと ふくはうち
ぱらっ ぱらっ ぱらっ ぱらっ
まめのおと
はやく おはいり ふくのかみ

高千穂神社でも、たくさん御供物をあげて、神楽を奉納。招福円満!悪疫退散!

みなさまの春が富みますように。

白光詩季折々 1月 「始まりの年」

白光詩季折々 2024年12月30日

巳年、蛇の年が始まります。

「蛇」はヘビが土の中で冬眠から覚める様子を描いた文字。「新たな始まり」「再生」を意味します。

いろとりどりの蛇の子どもたち。

眼差しの先には・・・。

書き初めをする先生。今年も共に学びましょう。

大切なのは「伝えたい気持ち」。どんどん脱皮して、前へ前へと挑戦する1年に!

伊勢教室会員書道展【書の風 新春を ふく】開催中

イベント情報,書道教室 2024年12月11日

柏木白光が主宰・指導する書道教室「紫凰書道会」の伊勢教室では、2024年12月10日から展覧会【書の風 新春を ふく】を開催しています。

来年の干支「巳」を会員が書した作品23点を展示。会員全員が来年への想いをのせて、それぞれが選んだ書体で書きました。また、柏木白光の手本により、今秋、熊野本宮大社にて会員が揮毫した「熊野古道の詩」の色紙作品も展示されています。

会場では、展覧会「天と地」に出品した柏木白光の代表作「光」などの作品もご覧になれます。

今年で開講10年を迎えた伊勢教室。干支作品の展示は昨年に続き2回目です。共に書と向かい合う伊勢教室の成果をぜひ、ご覧ください。

会場は三重県志摩市の「彩電館ヒルタ・彩ギャラリー」です。不定休のため、ご来場になる際には、必ず事前にお電話をお願いいたします。

会期:2024年12月10日(火)~2025年2月9日(日)【不定休】

開場:10:00~17:00

会場:彩電館ヒルタ・彩ギャラリー

住所:〒517-0506 三重県志摩市阿児町国府4253

問合せ:不定休のため、来場ご希望の方は下記までお電話をお願いいたします。

Tel. 090-4081-6286 Tel. 0599-47-4777

白光詩季折々 12月 「クリスマスの思い出」

白光詩季折々 2024年12月05日

12月。まちはクリスマス気分です。

どこからともなく、鈴の音色が聴こえてきます。

クリスマスの夜は、家族との団らんと美味しい食事を楽しむ大切なひととき。

お楽しみはプレゼント。サンタさんはきっとやって来る。もちろん、トナカイさんと一緒に!

聖なる心が舞い降りる夜。世界の子どもたちに穏やかな時間が訪れますように。Merry Christmas!

(画:柏木史帆、書:柏木白光)

白光詩季折々 11月 「呉爾羅~ゴジラの誕生日」

白光詩季折々 2024年11月03日

11月3日は、ゴジラの誕生日。2024年は生誕70年の記念の年です。(色紙は怪獣絵師・開田裕治先生の作品)

初めて観たのは『モスラ対ゴジラ』。小学校全員で観に行きました。あまりにも鮮烈な印象で、子どもたちはみな、インドネシア語で『モスラの歌』を歌いました。

誕生から70年、ゴジラは色褪せることなく、神々しいシンボルとして私たちに大切なことを伝え続けてくれています。

田辺市に作品「龍翔鳳舞」を寄贈

奉納 2024年10月23日

2024年10月18日、作品「龍翔鳳舞」を展覧会「天と地」を開催している和歌山県田辺市に寄贈させていただきました。当日は、田辺市本庁舎にて真砂充敏市長に作品が手渡されました。

本作品は、熊野本宮大社の大斎原にて2024年初夏に揮毫しました。

寄贈の様子を、毎日新聞、紀伊民報に取材をしていただきました。

「天と地」展覧会レポート 「見えないものが行き交う空間」 

イベント報告 2024年10月11日

展覧会初日に「天と地」を観覧された増野華奈子さんに感想のレポートを寄せていただきました。

書家・柏木白光先生の展示会『天と地』にうかがいました。  

会場は、熊野本宮の目の前にある熊野本宮館でした。東京から向かったので、前夜は渡瀬温泉の宿に泊まりました。空から降った雨が霧となって立ち昇り、山裾をのぼって雲となり、再び空に還っていく様子を眺めながら、天と地が近くにあってまるで神話の中にいるかのような場所だと感じました。  

翌朝早くに会場に足を踏み入れると、熊野の大気を集め、墨で紙上に再現したかのような作品群が展示された空間が広がっていました。また、古来、多くの人々が熊野を訪れ、和歌や俳句や詩で表現しようとした、その想いや心までが、さまざまな書体を自在に駆使することで、瑞々しく表現されているのが印象的でした。  

目には見えない流動的なものが書として形を持ち、見る人の心に直に伝わっていく――。そういう圧倒的な説得力を宿す作品群でした。  

初日のオープニングセレモニーでは、修験道による開闢法要が執り行われ、会場全体が神聖な雰囲気で満たされました。また、熊野古道を訪れた外国からのお客さんも大勢来場し、真剣な眼差しで作品に見入っていました。

書を中心に、熊野の大気が会場へ、いにしえの想いが令和へ、そして日本から海外へと、目には見えないものが動的に行き交っているように感じました。  

増野華奈子

熊野本宮館にて『天と地』開幕

イベント報告 2024年10月10日

2024年10月5日、「書家 柏木白光作品展『天と地』 熊野古道をめぐる書巡礼」が世界遺産 熊野本宮館(和歌山県田辺市)にて開幕しました。

オープニングセレモーでは、主催である熊野本宮観光協会の名渕敬会長によるご挨拶に続き、真砂充敏田辺市長、九鬼家隆熊野本宮大社宮司からお言葉をいただきました。

ご挨拶をいただいた三氏に加え、熊野那智大社の男成洋三宮司、国際熊野学会の山本殖生代表委員、柏木白光も加わり、テープカットが挙行されました。

画像をクリックすると動画が再生されます

テープカットに続き、正大先達・高木亮英大導師 ならびに 那智山青岸渡寺 熊野修験山伏による開闢(かいびゃく)法要が行われました。

セレモニーを終え、展覧会「天と地」は無事、開幕いたしました。ぜひ、会場へ足をお運びください。