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工場の安全を祈願し、講話と揮毫を行う

国内有数の商社として鉄鋼や食品、石油など幅広い分野を手がける阪和興業。その鉄鋼加工会社、阪和スチールサービスの工場が滋賀県甲賀市にあります。

同工場は無事故を2,000日継続しており、さらなる安全祈願を込めて、2020年12月4日、柏木白光による講話と揮毫が行われました。

会場は同社の本社工場。鉄鋼の加工品が積まれる工場内で、全職員が参加して講話を実施しました。会場には、代表作である「アート和」なども展示。工場らしくフォークリフトを活用した展示はかつてない光景でした。

講話終了後、木目が美しい銘木板に「安全祈願 よろこびあふれる滋賀」を揮毫しました。揮毫した看板は今後、工場内に設置される予定です。

なお、この様子は、「鉄鋼新聞」「産業新聞」といった専門新聞でも取り上げられました。

【阪和スチールサービス 佐久間勝社長からのメッセージ】

「阪和スチールサービス株式会社(阪和興業グループ:滋賀県甲賀市)は『コイルセンター』と呼ばれる鉄鋼の流通加工業で、同業種は日本に100社程ですが、その製品は自動車や家電製品、住宅部材等に幅広く使われています。

2020年12月2日、私共は連続無災害2000日(休業災害無し2000日)を達成することが出来ました。この日を節目と刻みたいと思案する中、白光先生とご縁を頂戴することが出来ましたことは、心からの感謝に堪えません。

機械やフォークリフトが並ぶ工場の中という、書芸術のイメージとは異次元な空間において、「和の心」の講演の後、安全祈願とコロナ退散を願い頂きながら、阪和スチールサービスの安全スローガンである『喜びあふれる滋賀』と揮毫頂きました。このご厚情にお応えするため、社員一同、“更なる安全な職場を目指していきたい”と決意を新たに致しました。」

【編集部のちょっと一言】
この工場の隣にはなんと、「柏木神社」があったのです。忍びの里において「甲賀衆結束の鎮守の社」と位置付けられていた由緒ある神社。不思議なご縁に、自然と熱の込もった講話と揮毫となりました。

「後鳥羽上皇の旅」制作スタート

メディア掲載,作品制作 2016年11月30日

柏木白光は後鳥羽上皇ゆかりの地を訪ね作品を制作する「後鳥羽上皇の旅」の活動を開始しました。第一弾となる切目王子神社(和歌山県印南町西ノ地)での作品制作が行われ、その様子が紀州新聞にて紹介されました。

柏木さん(女流書家)が作品制作
後鳥羽上皇ゆかりの切目王子神社で

(紀州新聞 平成28年(2016年)11月18日(金曜日) 文:編集部 武田裕人氏)

熊野古道をテーマにした作品制作など独自の世界観を表現した作風で知られる女流書家、柏木白光さん=東京都在住=が16日、印南町西ノ地、切目王子神社を訪れ、境内で地元住民らが見守る中で2つの作品を書き上げた。

柏木さんは、毎日女流展でグランプリを受賞するなど多くの書展に入賞している女流書家の第一人者。詩と絵を融合させた独自の世界観を表現した作風で知られ、伊勢神宮や明治神宮、靖国神社に作品を奉納しているほか、イラク自衛隊の看板「サマーワ宿営地」を書き話題となった。平成21年からは熊野古道をテーマに紀伊半島の聖地を訪れる「熊野へ書巡礼」をスタート、今年9月には7年間にわたる書巡礼を重ねてきた作品群「天と地」の集大成となる展覧会を東京・護国寺で開催。

今回、第2弾として「後鳥羽上皇の旅」をテーマに後鳥羽上皇に関わりのある聖地を訪れての作品制作を15日からスタートし、田辺市の発心門王子、稲葉根王子、八上王子、16日は闘鶏神社に立ち寄ったあと切目王子神社を訪れた。同神社は後鳥羽上皇が1200年(正治2年)に歌会を開き、後鳥羽上皇が詠んだ「あきのいろは たにのこずゑに ととめおきて こずゑむなしき おちのやまもと」など歌会でしたためられた11点の懐紙が今も残り「切目懐紙」として国宝に指定され、京都市の西本願寺に所蔵されているなど聖地の一つで、柏木さんは、坂下繁一総代長ら氏子など30人が見守る中、「切目王子」と題し詠んだ歌と、熊野古道にちなみ「道」という字の2つの作品を力強く書き上げた。

柏木さんは「『道』は境内に樹生するホルトノキをイメージして書いた。良い作品を書かせてもらった」と満足そうな表情だった。今後、奈良の薬師寺や春日大社、京都の東寺や伏見稲荷大社などでも作品作りを行い、3年かけて「後鳥羽上皇の旅」を完成させる予定で、完成すれば展覧会を開催することにしており、切目王子神社など地元の歴史を学ぶ「うらしま会」代表の寺下鎮雄さん(71)は「大変有名な方に来ていただきうれしく思う。作品を展覧会で展示してもらえれば多くの人に切目王子神社を知ってもらえるのではないか」と喜んでいる。

切目王子神社は本殿の檜皮ぶき屋根のふき替え工事近く始まることになっており、柏木さんは同神社の御神木である「ナギ」の木を使って看板を製作し、ふき替えが完了する来年7月までに寄贈することを約束した。

柏木さんが詠んだ「切目王子」の歌は次の通り。

「朝まだき 産着のやうな 靄(もや)かかる 切目王子は まだ深眠り」 

広峯神社に作品を奉納

メディア掲載 2016年09月01日

柏木白光は、2016年8月6日、姫路市の広峯神社に作品を奉納しました。その様子が神戸新聞(8月7日)に掲載されましたので、ご紹介します。

神戸新聞 2016年(平成28年)8月7日 日曜日

書道家・柏木さん
広峯神社に作品を奉納

 戦国武将黒田官兵衛ゆかりの広峯神社(姫路市広嶺山)で6日、書道家柏木白光(びゃっこう)さん=東京都港区=が書を奉納した。神事には地域住民ら約70人が参列。張り詰めた空気が漂う中、柏木さんの思いのこもった一筆一筆を静かに見守った。

 柏木さんは大分県中津市出身。詩と絵を融合させ、独自の世界観を表現した作風で知られる。姫路市内の知人の紹介で、5月に同神社から揮毫(きごう)の依頼を受けた。

 柏木さんは神社の舞台で一礼してから筆に墨を浸し、事前に薬師如来を表す梵字(ぼんじ)をしたためた半切り紙に書き始めた。農耕の神として信仰を集めた同神社にちなみ、「實(みの)るほど頭を垂れる稲穂かな」と力強く書き上げた。
 柏木さんは、かつて官兵衛に討たれた豊前国(大分県など)の豪族宇都宮一族の子孫。「不思議な縁を感じる。いい作品を奉納できてよかった」と笑顔を見せていた。(三島大一郎)

熊野川の御旅所で「神船」を揮毫

メディア掲載 2014年11月04日

10月15日、熊野速玉大社例大祭の神場渡御式、御旅所神事が行われた後、書「神船」を制作し、16日に同大社へ奉納させていただきました。その様子が10月21日付の「熊野新聞」に掲載されました。

 

 

熊野川の御旅所で書

書道家・柏木白光さんが「神船」

大分県出身の書道家、柏木白光(びゃっこう)さんが15日、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)で、熊野速玉大社例大祭の神場渡御式、御旅所神事が行われた後、書「神船」を制作し、16日に同大社へ奉納した。

柏木さんは初代(祖父・辛島寅次郎)、二代目(父・宇都宮廣)の跡を継ぎ、5歳から書の道へ。1988年の毎日女流展でグランプリを受賞するなど多くの書道展に入賞。92年、成田空港のロビーに「般若心経」7メートルの大作を制作。音楽家とのジョイントで書を揮毫(きごう)するなど海外公演も多い。伊勢神宮、明治神宮、靖国神社などに作品を奉納。イラク派遣の自衛隊の看板「サマーワ宿営地」を書き話題となった。

柏木さんは2009年から5年をかけて先人が聖なる世界への思いをはせた道を歩いた。今回の書は、各所にまつわる故事を調べ、先人が築き上げた思想、信仰、歴史、文化的伝統を学び、この地を訪れた数多くの人々が抱いた、永遠なるもの、聖なるものに対する憧れ、平和への祈りを表現したという。来年5月には、伊勢市と田辺市本宮町で、作品展を開く予定になっている。

柏木さんは「この地で書を製作できたことは感動的で、納得のいく作品が書けた」と話し、最後に見守った祭りの奉仕者たちと記念撮影を行った。(森本晃介)【熊野新聞 2014年(平成26年)10月21日(金曜日)】

 

読売新聞「古道のいま」に登場

メディア掲載 2014年07月09日

読売新聞三重県版(2014年6月13日)の連載記事「古道のいま」に柏木白光が登場しました。記事では、熊野古道シリーズを制作するきっかけや作品づくりに対する想いが紹介されています。

 

 

古道のいま   — 7 —

大地を感じ書巡礼

墨アート・柏木白光さん

日本最古の神社とされる熊野市有馬町の世界遺産「花の窟(いわや)」。神々の母イザナミノミコトがまつられた高さ45メートルのご神体の前で祝詞を上げ、素足になってひざを折り、筆を墨に浸す。

大分県中津市出身の女流書家柏木白光さん==写真==。墨や岩絵の具を使い、自然から伝わってくるメッセージを詩と絵で表現する「墨アート」で知られる。いにしえの自然と信仰が残る熊野古道に魅せられ、2009年6月から、紀伊半島の聖地を訪れる「書巡礼」を始めた。

花の窟には、秋の例大祭「お綱掛け神事」が行われる10月2日に、11年から3年連続で足を運び、「花祭り」と題した作品2点を書き上げた。イザナミノミコトが女神であることから、平安、鎌倉時代の歌人・西行と現代の女流歌人・小黒世茂の歌を組み合わせたという。

 

書家だった父の指導で5歳から書の道へ入った。1988年に全国規模の女流展でグランプリを受賞。90年台からはネパールやインド、米国など活躍の舞台を世界へ広げた。2007年に南米・ペルーの世界遺産「マチュピチュ遺跡」を訪れ、15〜16世紀に建設されたインカ文明の空中都市に感銘を受けた。

「日本にも世界遺産の熊野古道がある」。第1作に選んだのは、熊野那智大社のご神体「那智の滝」だった。滝拝所に初めて立ち、「迫り来るような滝の大きさに圧倒された」という。滝の水で墨を溶き、筆の代わりに束ねたワラを使って、滝の流れを表現した。

これまで、三重、奈良、和歌山など55か所で計78点を書き上げた。熊野古道伊勢路では、花の窟のほか、伊勢神宮や熊野速玉大社などを巡った。

「地域の歴史を調べて詩を作り、何度も何度も現地を訪れて、ようやく聖地にふさわしい作品を仕上げることができる」。一つひとつの制作にこれほど時間を費やしたことはない。

今年1月には東京・新宿の京王百貨店で、「天と地・熊野へ捧げる書巡礼」と題した展覧会を開催した。三重や和歌山などでも開催を検討している。

「紀伊半島の聖地に古代から残る自然崇拝と大地の息吹に力をもらった。でも、熊野にはまだ訪れていない場所がたくさんある」。今後もライフワークとして書巡礼を続けるつもりだ。(新良雅司)【読売新聞 2014年(平成26年)6月13日金曜日(三重県版)】

『中外日報』コラム『空海世界曼荼羅』で紹介されました

メディア掲載 2014年01月19日

宗教・文化に関する専門新聞『中外日報』(2014年1月3日付)で
柏木白光が紹介されました。
登場したのは、連載コラム『空海世界曼荼羅』のコーナー。
1992年に梵字を習おうとして真言宗の僧侶を訪ね、
その後、紆余曲折を経てネパールに留学をしたエピソード、
東日本大震災以後の支援の取り組みなどが紹介されています。

「中外日報」(2014年1月3日3面より)

「いのちを語る」(BS朝日)に出演

メディア掲載 2013年11月29日

BS朝日で放映されている「いのちを語る」は、各界の著名人が、日本の名刹、神社、教会などを訪れ、代表の方々とお会いし、それぞれのお立場や生きてきた道から「いのち」について語り合う番組です。

この番組に柏木白光が出演します。熊野古道をテーマにした「天と地」の制作で訪れた熊野那智大社宮司の朝日芳英氏、青岸渡寺副重職の高木亮英氏と語り合います。

「いのちを語る~柏木白光が熊野那智大社・青岸渡寺を訪ねる~」
放映日:2013年12月21日(土)
時間:午前5:00~
放送局:BS朝日

安養院「寺だより みどりの森」に記事が掲載

メディア掲載 2013年11月29日

2013年3月に開催された東日本大震災三回忌追悼と復興祈願を願う『仏心響悦』のご縁をいただいた
安養院「寺だより みどりの森」に「柏木白光さんと長谷寺の縁」が掲載されました。


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