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熊野古道の「円座石」を制作

作品制作 2018年12月11日

柏木白光は世界遺産である熊野古道をテーマとした書巡礼を約10年にわたり続けています。

熊野古道の中辺路に難所として名高い大雲取越があります。ここには「円座石(わろうだいし)」という巨岩が鎮座しているのですが、そこには三つの大きな梵字が刻まれています。

この三文字は、熊野三山の神々を示しているものと言われます。その神々とは、熊野本宮大社の「阿弥陀如来」、熊野速玉大社の「薬師如来」、そして熊野那智大社の「千手観音菩薩」です。

「円座(わろうだ)」とは、円形の座布団のことです。巨岩に刻まれた三つの梵字の文様の座布団の上に、熊野三神が座って語り合い、談笑したと伝えらえています。

柏木白光は、熊野の円座石の地で神々の笑い声を聴きながら、作品「円座石」を書き上げました。